広島大会まであと1年

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
3月の4日・5日に沖縄で開催された「回復期リハビリ病棟協会 第27回 研究大会in沖縄」に、職員と一緒に参加してきました。全国から2,000名近い人が参加し、多くの演題発表がありました。
 主催病院のご厚意で、来年2月に広島で開催する大会のシミュレーションを兼ね、当院の職員が大会運営スタッフの一員として仕事をさせて頂きました。裏でスタッフがどれだけ忙しく動き回っているかが分かり、とても参考になりました。また講演や企画のテーマなど、会場の反応を直接見ることができました。
大会1日目終了後に開催された懇親会は、屋外でガーデンパーティー形式の予定でした。しかし突然の大雨に見舞われ、会場まで移動するバスに乗るまでにずぶ濡れになるような天候になりました。バスの中で急遽雨合羽が配られ、会場には数百人が入れるような巨大なテントが設置されました。主催病院はどんなに残念だっただろうと思いますが、そのような表情は全く見せず臨機応変に対応されていました。参加者を笑顔でもてなし、大雨を忘れるほどでした。途中で沖縄の伝統芸能が披露され、印象に残りました。
 懇親会の最後に、来年の広島大会を宣伝する時間を頂きました。「来年は広島!」を印象づけようと、当院の職員の発案で、皆で広島カープのユニフォームを着て壇上でアピールしました。終わった後、「一体感が出ていた。来年楽しみにしています。」と多くの方から声をかけて頂きました。
今回懇親会の会場で、以前お世話になった、ある先生に声をかけて頂きました。
 10年近く前その先生から、「退院後の患者さんに対しては、主体性が出てくるまで関わりながらじっくり待つ」ことが大切だと教わりました(院長ブログ2013年12月「目標を持つ」)。生活期リハビリに関わるようになり、私にもその意味が少しずつ分かるようになりました。
しかし今回のご講演ではさらに先に進んでおられました。生活期リハビリのクリニカルパス(工程表)を、他施設のスタッフと一緒になって作り、それを運用されているそうです。その作業をすることで初めて生活期の連携は成り立つ、と言われていました。「顔の見える」ではなく、これからは「協働作業を行う」のが必要だということでした。レベルの差を痛感しました。
 その先生から、「退院患者さんの生活のことをしっかり考え、彼らから学ぼうとしている君のところのリハビリには期待しているよ。毎年続けてデータを集計し発表しているのは、本当に真剣にリハビリに取り組んでいる証拠だよ。」とお世辞を含めてでしょうが、言って頂きました。小さい頃、学校の先生に褒めてもらって嬉しかったのと同じような気持ちになりました。また「患者さんの目線を忘れるな。そうすれば来年の大会の成功も間違いないよ。」と激励してもらいました。
大会まであと1年を切りました。全国からたくさんの人達に参加して頂けるよう、職員一同、頑張って準備していきたいと思います。