“若者”と夢

ごあいさつ

西広島リハビリテーション病院
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
年末・年始は、サッカー、駅伝、ラグビーなど、スポーツイベントが盛んに行われています。昨年末はサンフレッチェ広島の優勝や、高校駅伝で世羅高校の男女アベック優勝があり、広島のスポーツは多いに盛り上がりました。地元のテレビ番組で特集が組まれていましたが、若い選手達が数多くの失敗を経験しながら夢に向かって果敢にチャレンジする姿が描かれていました。
当法人の前理事長は、方向性と戦略を決めたらあまり細かいことを考えず迷わず突き進み、夢と現実の落差が大きければ大きいほど、そのギャップを推進力にする性格でした。「明日を拓く」という当法人の理念は、そのチャレンジ精神を表したものと言えます。志半ばにして病に倒れてからも、病床から職員に向けてメッセージを書き続けました。その中に「“若者”と夢」というのがあります。
“若者”の特権は“夢”を持つ事である。失敗を恐れず、果敢にチャレンジしてこそ“若者”である。“若い”というのは年齢には関係なく、未知への探究心である。より困難なものに出くわした時、それが大きければ大きい程ファイトを燃やす人に与えられる“称号”ではなかろうか。トライもしないで出来ない理由を並べ立てるような若年寄りになるな!
岡本則昭 「“若者”と夢」(平成8年 所感集、一部抜粋)
年始に個人や組織の目標を考える時、患者さんと今後の目標を話し合う時、いつもこれを思い出します。その目標が仮に達成出来なかったとしても、最初からチャレンジせず言い訳を並べて「やらなかった人」と、挑戦して「出来なかった人」では全然違います。挑戦しなかった人は次回もやる気にならないだろうし、チャレンジした人はその失敗から多くの物事を学び、次回もまた果敢にチャレンジするでしょう。
 このメッセージにあるように、“気持ち”の年齢は実年齢や身体的な年齢と必ずしも同じではないように思います。身体の状況や年齢に関係なく、新しい事、困難の事に挑戦する意欲を持ち続けている人はたくさんいます。
当法人は今年で30周年を迎えますが、いつまでも若々しく“チャレンジする気持ち”を組織として持ち続けたいと思います。