病院の顔(1) ~急性期病院との連携~
ごあいさつ
西広島リハビリテーション病院
病院長
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
先日、平成30年度の医療と介護の報酬改定(制度改定に伴う基準と料金の変更、今回は6年ぶりに医療と介護が同時に変更される)の概要が発表されました。医療と介護が一体となって改革を進めていかないと、医療保険も介護保険もこの先もたないという危機感の表れでしょうか、両者の改定の視点や内容が驚くほど似てきました。
入院リハビリについては「短期間で改善の結果を出す」、また介護保険リハビリについては統括する医師の役割、すなわち「詳細な指示を出す」、「カンファレンス結果を本人・家族に説明する」、ということが、医療・介護それぞれで強く求められるようになりました。
入院リハビリについては「短期間で改善の結果を出す」、また介護保険リハビリについては統括する医師の役割、すなわち「詳細な指示を出す」、「カンファレンス結果を本人・家族に説明する」、ということが、医療・介護それぞれで強く求められるようになりました。
昨年12月末にお世話になっている急性期病院を挨拶して回りました。どの急性期病院でも、「入院はいつ頃になりそうですか?」と尋ねられました。というのも、冬場は脳卒中や骨折、肺炎など、治療の後に入院リハビリが必要になる患者さんが多くなるため、リハビリ病院が一杯になると、急性期病院で待機する期間が出てきます。今回の改定でも入院日数のさらなる短縮化が求められているように、1日でも入院期間を短くしたい急性期病院にとって、待機期間は最大の関心事なのです。
一方で急性期病院の入院患者が減ってくると、少し時間を置いてリハビリ病院のベッドが空き始めます。今では、「急性期病院が風邪をひけば、リハビリ病院は肺炎になる」と言われるほど密接になり、急性期病院の病棟看護師長さんや地域連携室の職員さんに、私も顔を覚えて頂けるようになりました。
一方で急性期病院の入院患者が減ってくると、少し時間を置いてリハビリ病院のベッドが空き始めます。今では、「急性期病院が風邪をひけば、リハビリ病院は肺炎になる」と言われるほど密接になり、急性期病院の病棟看護師長さんや地域連携室の職員さんに、私も顔を覚えて頂けるようになりました。
しかし、私が急性期病院を回り始めた10年前は、まだお互いの病院のことをよく知らない状態でした。脳卒中の地域連携の仕組みが導入され、急性期病院とリハビリ病院の連携をどのようにすれば上手くいくのか、一緒に相談し始めた頃です。その背景には、国の方針である「病院機能の分化」がありました。すなわち「治療のための病院」、「リハビリを行う病院」、「長期に療養するための病院」に病院が分けられ、病院の特徴を出そうと、急にリハビリの看板を掲げる病院が周囲に増えてきた時代です。競合先が増え、待っていれば患者さんが来てくれる時代から、営業をして特徴をアピールしないと選んでもらえない時代に変わりつつありました。
その頃は訪問先の病院で、「地域連携室の○○さんをお願いします」と言ってもなかなか受付から取り次いでもらえず、また患者さんに会うために病棟に顔を出しても「何の御用ですか?」と不審がられて対応されることもしょっちゅうありました。頭にきたり、がっかりしたり…。完全にアウェイ(敵地)に来た感じがして、その時のことは今でも忘れられません。その時に私に「営業の心構え」について、身をもって教えてくれたのがYさんでした。元々人間ドックの営業テコ入れのため、銀行からの出向で当法人に来られていましたが、急性期病院との連携を強化するため白羽の矢が立ちました。地域連携室にサービス開発室を立ち上げ、一般の営業とは違う医療業界の中で、Yさんの手探りの仕事が始まりました。
連携の仕事については、次回お話ししたいと思います。
連携の仕事については、次回お話ししたいと思います。