当たり前のレベルアップ(2)
ごあいさつ
西広島リハビリテーション病院
病院長
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
残念ながらベスト16で敗退となりましたが、今回のサッカーワールドカップにおける日本代表チームの戦いは見事でした。
今年になってからの親善試合も全く良い部分が見えないまま、4月に劇的な監督交代となりました。そのピンチを一致団結して乗り越えて、グループリーグではボールをつないでよく走り、そして決勝トーナメントのベルギーとの試合は死力を尽くした戦いになりました。
残念な結果に終わってしまいましたが、控え選手も一体となったチームワークは、テレビを観ている我々にも伝わってきました。このチームをもっと勝たせてあげたかったと、最後は涙が出るほどでした。
「監督が変わってチームの雰囲気が良くなったから勝てた」、などというテレビのコメンテーターもいました。確かにチームの団結力は素晴らしかったですが、そんな簡単なものではありません。結局はこの4年間で、選手個々のレベルが上がったことに尽きると思います。海外のチームで腕を磨いた選手だけでなく、国内のJリーグの選手のレベルが上がった、すなわち日本サッカーの“当たり前にできている”レベルが上がったのでしょう。
今年になってからの親善試合も全く良い部分が見えないまま、4月に劇的な監督交代となりました。そのピンチを一致団結して乗り越えて、グループリーグではボールをつないでよく走り、そして決勝トーナメントのベルギーとの試合は死力を尽くした戦いになりました。
残念な結果に終わってしまいましたが、控え選手も一体となったチームワークは、テレビを観ている我々にも伝わってきました。このチームをもっと勝たせてあげたかったと、最後は涙が出るほどでした。
「監督が変わってチームの雰囲気が良くなったから勝てた」、などというテレビのコメンテーターもいました。確かにチームの団結力は素晴らしかったですが、そんな簡単なものではありません。結局はこの4年間で、選手個々のレベルが上がったことに尽きると思います。海外のチームで腕を磨いた選手だけでなく、国内のJリーグの選手のレベルが上がった、すなわち日本サッカーの“当たり前にできている”レベルが上がったのでしょう。
先月、5年に1度の病院審査(病院機能の外部評価)を受審しました。結果はまだ出ていませんが、「病院全体で受審に向けてよく準備して頑張りましたね」と審査員に褒めて頂きました。本番の審査で頑張ってくれた人、前日までの準備を遅くまで手伝ってくれた人、その間現場を盛り立てて頑張ってくれた人など、昨年のリハビリ研究大会を主催した時のような法人全体の団結力を皆が見せてくれました。
それだけではありませんでした。先日5年前の審査を経験した看護師さんに、「うちは5年間で成長したんですね。前回と比べて、皆がICF(=国際生活機能分類、ブログ2016年7月号)で患者の全体像を捉えて“当たり前”のようにチームで活用できているのですから」と言われました。確かに審査当日の質疑応答では、予想外の厳しい質問に対しても、普段やっていることをそれぞれが堂々と答えることができていました。前回の審査を経験した職員だけでなく、普段の“当たり前”にできているレベルが上がったようです。
それだけではありませんでした。先日5年前の審査を経験した看護師さんに、「うちは5年間で成長したんですね。前回と比べて、皆がICF(=国際生活機能分類、ブログ2016年7月号)で患者の全体像を捉えて“当たり前”のようにチームで活用できているのですから」と言われました。確かに審査当日の質疑応答では、予想外の厳しい質問に対しても、普段やっていることをそれぞれが堂々と答えることができていました。前回の審査を経験した職員だけでなく、普段の“当たり前”にできているレベルが上がったようです。
外部の評価を受け、批評を受けて、課題を見つけて5年間努力する。できていないことを当たり前にできるようにすること。そして新しく仲間になった職員も巻き込んでレベルアップすること。
進歩を確認して自信に、そして再び課題を見つけて次のレベルアップに。
審査の準備は大変だったと思いますが、このような機会を経験することで、職員が自分たちの進歩を確認し、自信を深めてくれたことが、何より一番の収穫でした。
受審が終わったのではなく、新たな始まりです。次のレベルアップを目指し、皆でまた頑張ります。