一歩一歩の積み重ね(1)
ごあいさつ
西広島リハビリテーション病院
病院長
病院長
岡本 隆嗣
はじめまして!このブログは患者さん、ご家族の方、一般の方、そして職員にも、 当病院のことをもっと身近に感じていただきたいという思いで作りました。 日々の出来事の中で私が思ったことをつづっていきたいと思います。
ヨーロッパや米国の感染拡大を受けて、日本にも新型コロナウイルスの「第3波」が近づいてきています。ヨーロッパでは夏休みに人が広範囲に移動したため、4月の第1波の約8倍という驚異的なペースで感染が拡大し、ロックダウン(都市封鎖)などの厳しい行動制限が行われました。日本においても国内の累計感染者が、先月末ついに10万人を超えました。各国とも20代の若者から感染が広がり始め、週を追うごとに幅広い年代に拡大しています。
これからの時期は気温の低下により屋内活動が増え、また乾燥によりウイルスの活動が活発化します。感染が拡大しやすい条件が揃うため、これからは年末年始を含め、どうなってしまうのだろうと不安が募ります。
これからの時期は気温の低下により屋内活動が増え、また乾燥によりウイルスの活動が活発化します。感染が拡大しやすい条件が揃うため、これからは年末年始を含め、どうなってしまうのだろうと不安が募ります。
今年は会議や研修会が続々とWEBに切り替わっています。出張のたび東京まで片道4時間近く費やしていた私にとっては、効率的に時間が使えるようになり、大きなメリットを感じます。一方でJRや飛行機の移動中にゆっくり本を読んで考えごとをしたり、東京の大きな駅の中や羽田空港を歩いたりする楽しみがなくて、ちょっぴり残念な気もします。
駅や空港の中を歩く楽しみの1つは、目を引くような企業広告のキャッチコピーに出会えるからです。もう10年以上前ですが、品川駅の広い通路を歩いているときに、この言葉に目を奪われました。
駅や空港の中を歩く楽しみの1つは、目を引くような企業広告のキャッチコピーに出会えるからです。もう10年以上前ですが、品川駅の広い通路を歩いているときに、この言葉に目を奪われました。
イチローはなぜ、同じ毎日を繰り返しているのに未来をつくれるのか。
「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない。」
「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない。」
( NTT東日本、2009年 )
2009年といえばイチローが、3月の第2回WBCで不振にあえぎながらも決勝戦の延長10回に決勝タイムリーを打ち、9月にはメジャー通算2,000安打を達成した年。4年連続シーズン最多安打、もちろんオールスターの常連で、日本だけでなくメジャーでもスーパースターでした。TVではイチローの特集が多く組まれ、試合前に毎朝カレーを食べていることなど、イチローのルーチンワークが話題になりました。
この広告コピーには続きがあります。
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イチローの1週間は、まるで、同じ1日を7回繰り返しているようだ。
いつもの時間に球場に着き、グラブを磨き、ストレッチをする。
そしていつもと同じリズムで打席に立つ。
新しい結果をつくろうとしているようにはとても見えない。
それにもかかわらず、イチローが未来を作り続けられているのは何故だろう。
彼は言う。
確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない、と。
今日の一歩が集まって、大きな未来になっていく。
進化を続ける方法は、他にはない。
そう。未来は今日つくられる。
いつもの時間に球場に着き、グラブを磨き、ストレッチをする。
そしていつもと同じリズムで打席に立つ。
新しい結果をつくろうとしているようにはとても見えない。
それにもかかわらず、イチローが未来を作り続けられているのは何故だろう。
彼は言う。
確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない、と。
今日の一歩が集まって、大きな未来になっていく。
進化を続ける方法は、他にはない。
そう。未来は今日つくられる。
あの当時は当法人に就職した新人達に、一歩ずつ成長していって欲しい、という意味をこめて、研修でこの言葉をよく紹介していました。その頃研修でこの言葉を聴いていた職員は、今では当法人の中心として活躍してくれています。
イチローが1本1本のヒットの積み重ねで大記録に到達したように、彼らもまた一歩一歩の積み重ねで着実に成長していきました。当法人も10年前と比べると、様々な点が進歩したと思いますが、それは職員一人ひとりの成長の結果なのだと思います。
(次回につづく)