動作

パリ五輪が閉幕しました。

選手たちの見事な演技もさることながら、演技を終えた直後の表情や動作は、
選手の気持ちをストレートに表現していて、私たちの瞼に長く残りそうです。

そこで今日は「動作」での伝達を取り上げました。動作は仕草(ジェスチャ一)
より意図的で大きな動きとします。

第1問は、司会者がスタッフの2人だけに「赤いバラ」の写真を見せて、
そんなバラを見たり持ったりするとどんな動作をしたくなるか、
個々にでも2人で協力してでもよいから演じるようにと伝えました。
と、突然、一方のスタッフ(男性)が跪いて相手(女性)に何かを捧げる動作に出ました。
女性スタッフは虚を突かれた表情で身体が固まっています。二人の動作をじっと見ていた5人の参加された方に、
2枚の写真(「赤いバラ」と「火の灯ったロウソク」)をお見せして、
スタッフの動作の元になったのはどちらの写真かを選んでいただきました。
全員が迷わず「赤いバラ」でした。


第2問は役割交代です。
参加された方全員にまるごとの西瓜の写真をお見せし(2人のスタッフには見えないようにしながら)、
その西瓜をどうするか、思い思いに動作していただきました。
別のスタッフが参加された方の必要に応じて、それぞれに役立ちそうな動作のヒントを紙に文字で書いてお見せします。
胸の前に抱えるようにして嬉しそうな表情の方、目を輝かせて口を動かす方、立ち上がって、
額(ひたい)の前で握りしめた両手を一気に振り下ろす方。
2人のスタッフは「西瓜」と「もみじ饅頭の店の大きな紙袋」の写真から、即座に「西瓜」を選びました。

「ちなみに、西瓜はどのあたりまで食べますか?
①赤い実の部分だけ ②赤から白に移るところまで ③緑の皮に迫るところまで?」(司会者)に対して、
①と③は各ひとり、あとの方々は②との答で、司会者の予想よりもしっかりと西瓜を味わっておられるようでした。

第3問は「カープの選手のサインボール」の写真です。
第2問と同様に各人に動作していただきます。ボールに指を添わせる手の形を作る方が複数人、
投げる動作の方、そして、第2問で西瓜割りをして見せた方はバットを構えて大きく振る動作でした。

終了後、スタッフの一人から『サインボール』の時、参加された方の一人が別の一人に合図して投げる動作をし、
相手から受け取る動作を引き出せたらよかったね」との意見が出ました。
この方向に次の歩みを進めたい、と思います。