リモートで再開、合奏で一体感

12月16日

感染リスクを避けるために何カ月も中止となっていた「音楽の時間」をリモートで試みました。

言葉のデイケア会場とは別の部屋にいる音楽療法士の顔がスクリーンに現れ、会場の参加者に話しかけてきます。事情がわかった参加者から質問が発せられますが、答が返ってくるまでに、やや間があり、もどかしさは否めません。

いつも「音楽の時間」を心待ちにしていたAさんも、少し離れた画面を、表情乏しく眺めていました。が、何か思いついた様子になって、ペンを執って「○○」と県名を書き、職員に問いかける顔になりました。(画面の人は、○○出身の、あの音楽療法士なのか?)

「そうです!」という答えを聞いた途端にAさんの表情がゆるみました。

リモートではあっても再会できた喜びを、マスクの上の目の輝きが物語っていました。

つづいて、音楽療法士のピアノ演奏に合わせて「キラキラ星」トーンチャイムで、「ジングルベル」を各自が選んだ打楽器で合奏、参加者から「もう一度!」の声が上がり、楽器を高らかに鳴らしての再演奏になり、このところ、互いの席の距離や顔の向きに神経をとがらせていた会場が、一体感で満たされました。

20201216